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BiLgE on the web
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Report

'08.11.08 親子対バンLive @新居浜Jandore



本番前に父からアドバイス?
この日は10月から続いた、4週連続ライブのラストとなるライブである。
4週続けての本番なんて、もう10年近くぶりかもしれない。
当時はまだけっこう若かったので(笑)、毎週ライブができて嬉しいくらいであったが、さすがにこの歳になると、身体に堪えてしまっている(…人が一部いる模様)。
まぁ老体に鞭打ってでも、本日もいい演奏をするつもりである。

本日はいよいよBiLgEのドラマーである丹氏の愛娘(ドラムスメ?)のちぃチャン(高2)とやほチャン(中3)がバンドデビューするのである。
しかも、自分のオヤジのバンドと同じステージで演奏するという何とも素晴らしいシチュエーション。
自分が高校生の時には、自分の親とバンドでライブ演奏なんて、想像すらできん出来事だった。(自分の親の世代で楽器やってる人など、ついぞ見たこともないので当然っちゃ当然だが。)
そんな親子対バンというメインイベントを楽しみにしつつ、新居浜市のLive Houseジャンドールへ向かう。


この日の出演バンドは、全部で5バンド。
そのうち、2バンドが関東からツアーで回っているインディーズバンドだそうである。
現地へ到着すると、すでに3バンド目のリハが始まっており、ほどなくBiLgEのリハとドラムスメのバンド、Home Roomのリハーサル。
BiLgEのリハはさっさと終わらせて、初めてづくしのHome Roomのために、リハの時間を割いてあげる。右も左も分からない彼女たちのために、親切丁寧にリハーサルの手順を教えるBiLgEの面々。

なぜなら、Home Roomはジョシコーセーばんど、だから...?
(決してそういう下心はありません!念のため。。)

彼女たち、リハーサルから既に一杯いっぱい。初めてのライブなので無理もない。これも経験だ。

Home Room初ライブおめでとう!
楽屋では、関東の2つのツアーバンドFairytaleとnano.RIPEが談笑中。
スケジュールの合うツアーでは時々一緒に回っているそうだ。
なぜだか、楽器や機材と一緒に炊飯ジャーが置いている。ライブ中の小道具にでも使うのかと思っていたら…
おもむろに蓋を開けると、ほっこり湯気が。。

美味しそうなご飯が炊けていた。

彼らはツアー中の食費節約のために、ジャーでお米を炊いていたのだった。
しかもそのお米でおにぎりを握って、明日の分の食糧にもするそうである。
確かにいちいち外食してたら、食費もバカにならない。生活の知恵だなぁ。
でも野菜不足にならないよう、バランスには気をつけてください。


本番の時間となった。
Home Roomの演奏である、ガチガチに緊張している様子が手にとるようにわかるが、ドラ丹氏のドラムスメ、ちぃチャンのカウントでスタート!
次女のやほチャンはヴォーカルでバンドのボトムとトップを丹姉妹2人が固め、2人がギターとベースという4人編成だ。途中で歌詞が飛んだりして、空白の時間があったが、ちぃチャンがコーラスでカバーして見事に復帰させた。さすがお姉ちゃん。

細かなところはさておき、やはり特筆すべきはちぃチャンのドラミングである。
父親の厳しい指導があったであろうことを差し引いても、初めてのバンド演奏とは思えない、しっかりしたドラムを叩いていた。
しかも単調なリズムにならず、バリエーションを交えながらもキチンとリズムキープができている。

さすがはドラムスメである。

…というより、おじさんたちビックリするやら感心するやら。
他のメンバーもドラムに牽引されて、無難に乗り切った。
やはりドラムがいいと安心感があるということだ。
本番後は安堵感もあったであろうが、何より人前で演奏する感動やら快感でいっぱいだったはず。
きっと彼女たちはこれから病みつきになるのであろう。ガールズバンドとしての成長を願います。



関東のバンド Fairytale(上)とnano.RIPE
2番手は茨城からツアーで回っている売出し中のバンド、FairyTale
まだまだ若いロックバンドである。
1曲目から全開でステージ上を所狭しと動き回って演奏し、お客さんの心をわし掴みだ。
ツアーでのあちこちでの演奏で培った経験ですね。
ストレートな音で、入りやすい楽曲はとっても好感の持てるバンドであった。

3番手は四国中央市から参戦のCubic
30歳そこそこのバンドで、ちょっと大人のポップ・ロックなバンドである。
このバンドのドラムは、ルックスがちょっとイカつい感じの兄ちゃんといった雰囲気で、筋肉ムキムキでしたが、ドラムを叩くととってもシャープな音だった。
見た目とのギャップがまたポイント高い。
リズム隊がしっかりした安心感のある音でよかったです。まだまだ知らない、良いバンドっていっぱいあるなぁ。

お次は、千葉からツアーで来県のnano.RIPE
新しいミニアルバムには、スピッツの草野氏もコメントを寄せている。
聞けば、ヴォーカルのきみコさんが知り合いとのこと。
BiLgEも対抗して、Superflyの志帆ちゃんとアマチュア時代に一緒に対バンやっただとか、ミュージシャン知り合自慢大会(笑)
彼らも若いバンドらしく、とても真っ直ぐなサウンドで全力演奏。楽屋ではユルかった彼らもやっぱりプロ。スイッチが入ると違います。素晴らしい!


最後はBiLgEで〆ました
Fairytaleもnano.RIPEも共通して言えることは、すごくピュアな目でみんないい顔をしていた。
好きな音楽に向かってポジティブな気持ちでいるとこうなれるんだろう。
我々もそういう気持ちは失わないように…と、何だか教えられるものがあったような気がした。

最後は最高齢(最近はどこへ行ってもこのパターンだが…)のBiLgEがトリを務めた。
ピュアなバンドの後で、汚れまくったバンドが演奏するのは何だか申し訳ないが、少しでも分けてもらった刺激をお返ししようという気持ちで演奏できた、、かも。
オリジナルを中心にした選曲で30分ちょっとの演奏。
でも若さにはやっぱり勝てないので、我々はオトナの演奏で勝負した。

今回のライブはやっぱりドラ丹氏の娘2人のバンドデビューに尽きる。
自分が初めてライブしたのも高校生の時だったが、初ライブは今でも覚えているものだ。
しかも今回は年代も様々であるが、いずれもキッチリ演奏できるバンドばかりであった。初ライブにして、このような内容のイベントならなおさら刺激になったはず。
この先、何年も続けていつかBiLgEのように…なって欲しい。


【Live Data】
  愛媛県新居浜市久保田町3丁目1-4 アイワモールビル3F
  TEL 0897-40-4830 FAX 0897-40-4831
  • ライブチャージ:前売り\1,000 当日\1,500 (1ドリンク代別)
  • 出演:BiLgE/nano.RIPE/Fealytale/Home Room/Cubic/


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